2008年8月2日土曜日

★NISSAN GT-R Part2★


NISSAN_GT-R_Car

一方、SportsCar好きのジャーナリストとして今後のSportsCarを考える時、SKYLINEの名を捨ててグローバル化を果たした「NISSAN」のGT-Rは、ひとつの指標になることも間違いない。だから実は早々に予約を入れ「あえて」手元に置いた。それに何より嫌いなら、実際に所有してそれを確認するのもまた自身の考えを深めるためになると思ったからだ。と言い訳じみた前振りが長くなったが、そうして12月7日にCarを受け取り、翌週には箱根を走り、その後ツインリンクもてぎや筑波Circuitで走らせ、この日再び箱根および伊豆スカイラインにGT-Rを引っ張り出した。で、走らせてどう思ったのか? 原稿も途中なのに申し訳ないが、いきなり結論付けてしまおうと思う。GT-Rは確かにムチャクチャ速いし、ものスゴいCarだ。でも、それだけ。Carと Driver が一体となるからこそ生まれる楽しさや気持ちよさは、現時点では極めて薄いと感じた。ただそれでも、何はなくとも一度試す価値はアリとはいえる。なぜなら「でも、それだけ」の速さとスゴさがあまりに圧倒的で、これをして「大したもの!」と断言できるからだ。いやはや話はちょっと複雑だ…。

NISSAN_GT-R_Car

●全開時のみ素晴らしい●

NISSAN_GT-R_Car

実は今回、GT-R関係の試乗会には一切参加していない。ニュルも西仙台もスパ西浦も走ってない。もちろん「あえて」いかなかった(あ、ニュルは呼ばれてないか)。これほどのクルマだから作り手は当然ながら熱い。その熱さに感化されて評価するより、純粋に一ユーザーとして読者の皆さんと同じように開発者の話は聞かず、単にCarのみを手に入れて評価することを選んだのだ。それはさておき、走りの評価はどうか? まず3.8リッターのV6ツインターボ・Engineはとにかく速い。480ps/60.0kg-mの性能は1.7トン超のヘビー級Bodyを全く感じさせず弾くように前へと押しだす。レブリミットは6400rpmとそれほど高くないが、回転の伸びなど感じずとも加速感にただただ圧倒される。ただし「速えぇ」と感動はしても「気持ちいい」ではない。あくまで驚きの方が強く、これは付き合っていくウチに慣れる類いのもの。とはいえ圧倒的なPowerとTorqueでどんな場所でもゆとりを感じることも間違いない。

NISSAN_GT-R_Car

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